2月29日週為替予想
昨日は米GDPが予想比強く、ドル高となった。来週は雇用統計週だが、賃金の伸びがよっぽど大きくならない限り、3月の利上げはないだろう。また、ISM製造業PMIが50を超えてこないと色々ときつい。
<ドル円>短期↑ 中期↑ 長期↑
ドル円は上昇の機運が高まってきた。115円を超えるとダブルボトム形成確定で、120円くらいまで考えられるようになってくる。そのためには、米10年債が2%は超えて欲しいところだが、日本の金利低下も凄まじくその差からみると円安方向に振れてもおかしくはないか。何れにしてもG20と来週の一連の米指標次第か。アメリカの景況感に安心感がでてくれば株価もあがりやすいだろう。
<ポンドドル>短期→ 中期→ 長期↑
ポンドは結局EU離脱不安から売られる展開となってしまった。現在のところ、原油の戻りくらいしか買う材料がなく下値不安の方が大きいか。今後国民投票にむけた世論調査などで振り回されるスコットランドのときと同じ展開が予想される。ドル高も手伝って落ちる可能性がやや高いが、レベル感的には・・・ということで短期予想は現状維持で。
<ポンド円>短期↑ 中期↑ 長期↑
ドル円の上昇バイアスのほうがポンドドルの下落よりも大きいとみて、上昇を予想する。なお、オプション取引でも今はポンドより円のほうがボラティリティが高いようだ。
<ユーロドル>短期↓ 中期↓ 長期→
予想通り上昇圧力はほとんどなかった。ドルの強さもあり、ユーロの弱さもありで、もう少し下落方向を考えたい。1.05は割らずに反転しそうと今でも考えているのだが、わったらパリティを目指すしかないだろう。
<豪ドル/ドル>短期→ 中期↑ 長期↑
ドル円でドルが買われたこともあり、豪ドル円も上昇したが、ユーロ/豪ドルが一番とれたか。豪ドル自体の底堅さはありそうなのだが、ドルの強さが戻ってくると上昇も限定的か。0.745くらいをターゲットに考えたい。
<ランド/円>短期↑ 中期↑ 長期→
ランドの方向性は難しい。コモディティ価格は戻ってきており上昇の機運は十分にあるのだが、アメリカの利上げが続くようだと厳しい。円安もあり、もう少し上値をみられる状況かなと。