2月9日週相場観
雇用統計の数字が予想より良く賃金も上昇で利上げが年央にもできそうということで再度ドル高の流れに。しかしギリシャ問題は片付いていない。
ドル円<短期→、中期→、長期↑>
短期的な三角保ち合いは上に抜けたが大きな116-122のレンジはまだしばらく継続しそう。雇用統計の流れはあまり継続しないことも多く単発の材料ではドル高をどんどん進めて行くのも難しいか。GDPの改定値などを見てアメリカ経済の底堅さを確認したい。
ポンド円<短期↑、中期↑、長期↑>
ポンドは買い目線継続か。まだ短期的な反発なのか、7月から続いたポンドの軟調地合が終了したのかは判断しにくいが、この通貨は通常一方方向に進みやすい。今週はインフレレポートがある。恐らくその内容からはポンドを買うだけの強気な内容は出てこないはずだが、必要以上に弱気でなければテクニカル的な買いが継続しそう。
ポンド/ドル<短期↑、中期↑、長期↑>
週の途中で記事にした通り1.525レベルも突破し、雇用統計でまだ下につっこんでしまったが一応上シグナルが放たれた格好。ユーロとの関係もあって大きく上には行き難いことは間違いないのだが、ユーロポンドも再び下方向に向かい始めており買いやすいか。
ユーロ/ドル<短期→、中期↓、長期↓>
ギリシャ問題で揺れるユーロ。ちょっと入ってくる情報だけ見るとギリシャの態度が悪いようだがこれも交渉術の1つなのか?なんだかんだで最終的には着地すると思う。着地してユーロ買いになったところが売りの好機か。また、散々スイスの介入によるユーロ買いも出てくるようで単純に売り難い。先週と比べるとレンジ幅が上に広がったがもう少しの間発言に左右されつつもレンジ相場ではないか?その間に投機筋のショートポジションがだんだん片付いて行きもう一回下にいく力が貯まりそう。
豪ドル/ドル<短期→、中期→、長期→>
利下げ決定後に原油が底堅くなったことも相成り急落した豪ドルは大きくショートカバーし、結局は元の水準に戻った。ここまで大きく売ってきた反動もあり、少しの間は底堅いか?前提条件として原油相場が落ち着くことも必要だが。ただ、利下げしたことによって高金利通貨としての魅力がかなり失われてきたことも確かで、アメリカが利上げして豪ドルがまだ緩和政策を続けると金利差がさらに縮小することにつながり豪ドルへの投資冥利が減少することに気をつけたい。
南アフリカランド/円<短期→、中期→、長期→>
ランドはずいぶん長いことトレーディングしていないのであまり指標もみておらず書き難いのだがしばらくは10-10.4くらいのレンジに収まった状態か。最近トルコが利下げ傾向にありだいぶ値が下がってきた。スワップ目的なら今度もう1度利下げしたあたりでトルコに手をだすのも一興ではなかろうか?