スイスフランの対ユーロ上限撤廃
以前の記事が
マネー報道著者さんに取り上げて頂いたおかげでPVが通常の4倍に(といっても通常が2桁行くかどうかなんですが)跳ね上がりました。
【驚愕】FX9年やってて昨日初めて見た!1時間で5,000pipsも動くチャートを!スイス中銀のトンデモ発表! - マネー報道 MoneyReport
ので、それをモチベーションに記事でも書こうかと。
今回今まで維持してきたEUR/CHFの1.2の防戦ラインを撤廃するということで大きな騒動となったわけです。1.2が下限とされていたわけですから、1.2より下にはストップロスの売り注文とギャンブラーの逆指値の売り注文以外ほとんどなかったのではないかと考えられます。
それゆえにレート配信がほとんどなくなってしまい大パニックになったと。
ただ、今回のことはあまりにも突然でサプライズだったとはいえ、市場とのコミュニケーション不足と批判するのが適切かどうかわかりません。
それと、今回私は1.205付近でロングをとって1.203付近でロスカットしておいてたまたm助かりましたが、チャートの形上さすがにはり付きすぎてて怖い状況にあったと思います。
尤も3日前にも副総裁が1.2は維持する発言をしているのでサプライズ感は否めないですが、ソフトランディングの方法があったのかというのが一番大きな問題かと思います。
つまりどんな方法であれ、このラインの維持をやめることを決定した時点で大きなボラティリティが発生するととは自明であったと思います。撤廃する可能性を示唆すればそれだけでフラン買いが起きるだろうし、段階的撤廃なんて市場のおもちゃにされるだけだと思います。
何が言いたいかというと1.2のラインを作ってしまった金融政策が間違いであったと。
作ってしまったもののこれが1.2から離れているところで動いててくれれば良かったのかもしれませんが、あれだけ1.2にはり付いている状況ができてしまったという時点で変動相場制に沿わない通貨と成り果ててしまったのだと考えます。
でも金融政策って難しいよね。一昨年だってアメリカがテーパリングやめるでーで市場がたがたになりましたし、日本、欧州も今はじゃぶじゃぶ金刷るでーといってますが出口に向かおうと一言でも言うと・・・考えるだけで恐ろしい。唯一の救いは取引量が多いということだと思いますよ。